一応、歴史ファンでなんで

キリスト教。私は宗教の教義については、門外漢なんで、あれこれ言及することは出来ませんが、ゴルゴダの丘ナザレのイエスが刑死したという伝説によって創始された世界宗教の歴史は、決して順風満帆な光に溢れたものではありませんでした。
初期キリスト教を迫害することになるローマ帝国
アタナシウス派アリウス派の論争に代表される、異端教義の追放。
新興のイスラム教徒との戦い。
東ローマ帝国の呪縛から逃れようとする、カトリック教会とギリシア正教会の分離。
東ローマ帝国と入れ替わる形となった、神聖ローマ皇帝との叙任権闘争
イスラム教徒からの聖地奪回を目指す十字軍。
そして、大航海時代の幕開けと共に始まった、マルティン・ルターという一人の修道士が巻き起こした宗教改革の嵐。
全く接点がなかった筈の、西欧カトリック教会と東洋の島国日本との接触に至るまで、ざっと羅列するだけでも、これだけの出来事が経過しています。
それから約450年、東洋の日本文化と西欧キリスト教文化の融合によって、真にコスモポリタニズムを追求した作品が、次々に日本で発表されています。
しかし、世界はそれに気付いていない!!

ごきげんよう
ごきげんよう
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのブリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。
私立リリアン女学園
明治34年創立のこの学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、伝統あるカトリック系お嬢様学校である。
東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑多いこの地区で、神に見守られ、幼稚舎から大学までの一環教育が受けられる乙女の園
時代は移り変わり、元号が三回も改まった平成の今日でさえ、十八年通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される、という仕組みが未だ残っている貴重な学園である。
マリア様がみてる 著:今野緒雪 集英社 より)

マリみて キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
由乃さまー、由乃さまー。ヽ(;´Д`)ノハァハァ

梅雨の合間、少し控えめな日差しが桜並木を縫って湿った石畳を優しく照らしている。昨夜の雨に濡れた桜の青葉が雫をきらきらと光らせながら、鮮やかな緑色を透かして揺れている。校舎までの短い桜並木に、少女達の黄色い笑い声と軽い靴音が弾むように響いている。その光景は、とても清純で美しく、清々しい。
でも…どうして 男(ボク) が通わなきゃいけないのっ?!
鏑木財閥の御曹司で、文武両道・天稟の才があるけどちょっと気の弱い男の子。そんな瑞穂のもとへ、ある日顧問弁護士が訪れる。
『先だって亡くなられたお祖父様の遺言です。
そう言って渡されたのは、なんと女学院の入学案内。幼なじみ・まりやの趣味で女装を強要させられたあげく、無理矢理転入させられた女学院では、なんの間違いか全校生徒の憧れの的『エルダー・シスター』に選出されてしまう。
突然嵐のように降って湧いた、お嬢さま学院での大騒動!!瑞穂は一体どうなってしまうのか…?!
処女はお姉さまに恋してる 公式サイト より)

おとボク キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
瑞穂お姉さまー。ヽ(;´Д`)ノハァハァ

いやー、こういう情報がバチカンのローマ教会に伝わってしまうと、国際問題になるような気が。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル((((
日本への伝道に命を賭けた、あまたの修道士の教えがこんな形で、日本が受け入れることになるとは、フランシスコ・ザビエルは夢にも思ってなかったでしょうね。