青春賛歌としてのマリみて

マリア様がみてる今野緒雪)は本当に素晴らしい作品ですね。小説を読むことにこんなに夢中になれたのはかれこれ15年振りぐらいでは?少女小説というジャンルを読んだことそのものが初めて(もしかして赤毛のアンとか若草物語少女小説なんだろうか?)でしたが、マリみての類例となるようなガールズラブの作品なんてあるんでしょうか?
現在発売中のマリみて12冊を読んでいて気付いたのは、女の子同志のほのかな恋愛モノというメインテーマ(?)以上に、高校時代という過ぎ去った過去への果てなき憧憬が募る自分です。
特にいとしき歳月(前編)(後編)において、初代(という表現は的確ではありませんが)薔薇さま達が、自分の卒業に対して過去を振り返る心情は、青春賛歌としてのマリみての真髄と言っても過言ではありません。

これで、リリアンに思い残すことはない、と私は思った。
安心して卒業していいのだ、と。

もし、残念なことがあるとするならば。今の一年生が薔薇さまと呼ばれる日々を、一緒に過ごせないことだろうか。

この紅薔薇さまロサ・キネンシス)水野容子と同じ感慨を、いずれは将来の妹達にむけて祐巳ちゃんも持つのでしょう。楽しみなようでもありまりすが、何となく寂しくなってしまいます。
乃梨子ちゃんや瞳子ちゃんと言った現在の新一年生、そしてさらにその妹達という具合に、今野先生のライフワークとして、エンドレスでマリみての物語が続いて欲しいというのは、ファンの勝手な思いなんでしょうかね?